軍艦防波堤に沈む「凉月」がかつて、沖縄海上特攻から、後進による奇跡の帰還を遂げた。その時の艦長、平山敏夫氏の実のお孫さんと連絡ができ、軍艦防波堤を見学いただけました。そのやりとりは驚きに満ちています。
ご本人の承諾を得て、そのやり取りを掲載します。
(プライバシーについてのお断り。
凉月艦長平山敏夫氏・一人娘、平山敏子氏については、是非実名を挙げて欲しいとのご希望に従いました。
ご本人と息子さんついては、名前を挙げても構わないとの事でしたが、ネット世界の危険性を考慮して匿名といたします。
ネット上で既にお名前を挙げている石橋良男氏もお名前を使わせていただきました。

まだ読みづらい部分も多いですが、とりあえずの形で記します。2008,09/21 抹茶

往復書簡
抹茶の驚き。平和とピースマーク
S-Aさんへの手紙
==========================================================
1
 From:    "S-A"
To:    抹茶
Subject:    はじめまして、軍艦堤防のことでメールをさせて頂きます。
Date:    Mon, 18 Aug 2008 21:55:03 +0900
抹茶さま
 
はじめまして、私、東京都渋谷区在住のS-Aと申します。
 
以下、突然のメールをお許しください。
 
 
抹茶さんのホームページ(特に軍艦堤防の項)を
 
大変興味深く、また感慨深く拝見させていただきました。
 
私の祖父は駆逐艦涼月の関係者でした。
 
もう30年以上前に他界しましたが、幼い頃に涼月のことを何度か聞いた記憶があります。
 
涼月のことは頭の片隅にずっと引っかかっていたものの、何をどうするわけでもなく、月日だけが流れ、
 
私自身、今年で50歳になります。だからという訳ではないのですが、
 
死ぬまでに祖父の足跡を辿ってみたいという思いがふつふつと湧いてきまして、
 
思い切ってメールを送らせていただいた次第です。
 
 
来月初旬、所用で北九州方面に行く予定があり、
 
小学6年の息子と軍艦堤防をこの目で見てみたいと考えています。
 
ホームページ掲載の情報を頼りにタクシーを飛ばそうと思っていますが、
 
現状はどうなっているのでしょうか、近づける状況なのでしょうか。
 
何か知っていらっしゃることがございましたら是非お教えください。
 
(ホームページが近年更新されていないのが気がかりです。)
 
 
また、軍艦堤防に限らず、涼月に関する情報等をお持ちでしたら、ご教授願えればと存じます。
 
(ホームページに掲載されていました若松海友会の石橋会長様の連絡先につきましても教えて頂けるのでしょうか。)
 
 
ぶしつけなメールをお送りし、たいへん申し訳ございません。
 
重ね重ねのご無礼をお許しください。
 
以上、よろしくお願い致します。
 
 
S-A
(住所、電話番号が記されてある。抹茶記す)
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From:    "抹茶"   
Subject:    Re: はじめまして、軍艦堤防のことでメールをさせて頂きます。
To:    S-A
Date:    Tue, 19 Aug 2008   20:03:57 +0900 (JST)

 初めまして。抹茶です。
二、三日家を開けていて、今しがたメールを拝見いたし
ました
。お返事遅くなりました。ご丁寧なご挨拶、ありがとう
ござい
ます。
九月初旬においでになるとの事。私の知ることはできる
限りお
伝えいたしたく思います。何をお伝えできそうかリスト
アップ
するまでお待ち下さい。
取り合えずご挨拶まで。
抹茶

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2
Date:    Tue, 19 Aug 2008 21:05:18 +0900 (JST)
From:    "抹茶"
Subject:    軍艦堤防の件、今分かる範囲での情報です
To:    "S-A"
 ご連絡いただき、ありがとうございました。
まず、九月にお出でになるとの事で、予定に影響しそう
ですの
で取り急ぎ。以下の点、お知らせします。
●軍艦防波堤に入るための連絡方法
●凉月の現在位置、写真資料
●若松海友会 石橋さんへの連絡方法
●凉月会代表 M-Mさんへの連絡方法
●最近の軍艦防波堤関係の情報
-------------------------------

●軍艦防波堤に入るための連絡方法
軍艦防波堤付近は工事中(※)で、残念ながら土日は近づ
けませ
ん。月曜から金曜の九時から五時位は、工事現場が開い
ていま
す。その間なら連絡をいれておけば大変気持ちよく入れ
てもら
え、案内してもらえます。
かつては誰でもいつでも近づけましたが、現在はトンネ
ル工事
のためフェンスに囲まれて許可なく近づけません。

現場事務所への連絡は 電話番号が分かり次第お伝えし
ます。
直前に電話してもほとんど見学できますが、たまに大規
模な工
事をしていると、入りにくくなる場合もあるので、一週
間前位
には連絡される事をお勧めします。
(何年か前の番号は分かるのですが、工事業者が持ち回り
で工
事しているので、しばしば電話番号が変わってしまいま
す。)

●駆逐艦「凉月」の現在位置、写真資料
「凉月」と「冬月」は、戦後設置され、しばらくして大
型台風
で崩壊しました。やむなくコンクリートに埋められ、現
在は姿
を視認することはできません。
凉月の真横の「柳」(大正時代の駆逐艦)のみが視認でき
ます。これが凉月の位置を示してくれています。
凉月の真上に当たる場所には、現在トンネル工事のため
の仮設
橋が設置され、資材などが運搬されています。凉月の上
を踏み
つけて工事が行われている事を、多くの方は知りません
。これ
を、平和の礎になっていると形容される方もいました。
あまり
にももったいない礎だと思います。

また、凉月の位置については、下記のページに戦後の工
事の図
面、在りし日の写真などが掲載されています。大変貴重
な資料
です。是非ご覧下さい。
http://www1.bbiq.jp/sanbon_lll/

●若松海友会 石橋さんへの連絡方法
私から一旦石橋さんへ連絡を取り、連絡の可否のお返事
をいた
だいた上で折り返しご連絡いたします。おそらく気持ち
良く承
諾いただけると思います。

●凉月会代表 M-Mさんへの連絡方法
かつての凉月の乗組員で構成する「凉月会」が存在しま
す。そ
の代表のM-Mさんは元乗組員であり、凉月を大変大切に
思って
おいでです。おそらく、お父様ともお知り合いでしょう

この方へも私から一旦連絡を取り、連絡の可否のお返事
をいた
だいた上で折り返しご連絡いたします。大変喜んでお話
しされ
ると思います。

お二人とも大変ご高齢です。まだお元気であるかは気が
かりで
す。

●最近の軍艦防波堤関係の情報
私の掲示板の
http://6309.teacup.com/maccha/bbs?OF=30&BD=12&CH=5
より「前」(最近)のページに書きつけています。最近は
掲示板
を使うことがしばしばです。二年前からの書き付けが飛
び飛び
に記してあります。

断片的ながら取り急ぎお知らせしました。

近いうちまたご連絡いたします。お待ち下さい。
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3  Date:    Wed, 20 Aug 2008 21:51:23 +0900 (JST)
From:    "抹茶"
Subject:    Re: はじめまして、軍艦堤防のことでメールをさせて頂きます。
To:    "S-A"
 凉月会のM-Mさんに何度か電話しましたが、呼び出し音
がなる
のみで通じませんでした。
あすまた電話してみます。それでも通じないときは、何
か御事
情があるのかもしれません。その時住所をお知らせしま
すので
、S-Aさんから直接郵便を出してみてはいかがでしょうか
。ご本
人が直接書くのが一番情熱が伝わるでしょう。
(住所を私がS-Aさんに教えるだけなら、非常識な個人情報
開示
にも当たらないかと思います。)

もし、M-Mさんにうまく連絡が付かない場合や、平日が
ご利用
になれない場合、せめて私が場所をご案内できればと思
ってい
ます。私が動けるのは土日だけで、その曜日は軍鑑防波
堤には
入れません。うまく行けばフェンス越しに覗けるかもし
れませ
んが、工事の具合次第ではもう一重のフェンスが邪魔し
ている
場合もあります。
十キロばかり離れた場所にある、軍艦防波堤の慰霊碑を
ご案内
することはできます。また、少しばかりの手持ちの資料
もご覧
いただけます。

ところで、昨日勘違いして、お父様が凉月に乗っておら
れたの
かと思い違いしていました。お祖父様が「関係者」だっ
たので
すね。失礼いたしました。どちらにしても、M-Mさんに
もし連
絡が付けば大変喜ばれると思います。

抹茶

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Date:    Thu, 21 Aug 2008 20:15:58 +0900 (JST)
From:    "抹茶"   
Subject:    Re: はじめまして、軍艦堤防のことでメールをさせて頂きます。
To:    S-A
 凉月会の溝江さん、電話に出られません。何か御事情が
あるの
でしょう。
涙もろいおじいちゃんでお会いいただけば、さぞかし喜
ばれる
と思うのですが。
溝江さんとの音信は今後また私から試みてみようかとも
思って
います。昨日は住所をお知らせしようかと提案いたしま
したが
、どのようにしましょうか。
もしかしたらお手紙に返信が来るのも困難かもしれませ
ん。

当事者お二人とのコンタクトはできないみたいですが、
私から
はできる限り知っていることをお知らせします。未公開
の資料
などもございます。
私は仕事が土日休みなので、軍鑑防波堤を直接ご案内で
きない
のが残念です。
いつおいでになるにせよ、できるかぎりのご案内をいた
します
。どうぞ気をつけておいで下さい。ご都合、ご要望など
、ご遠
慮なくお知らせ下さい。


==========================================================
4
Date:    Thu, 21 Aug 2008 20:20:22 +0900 (JST)
From:    "抹茶"
Subject:    Re: はじめまして、軍艦堤防のことでメールをさせて頂きます。
To:    "S-A"
 追伸。軍艦防波堤までの交通ですが、小倉駅で駅レンタ
カーを
借りるのが一番お安く便利と思います。タクシーではか
なり料
金がかかるります。見学の間もメーターが上がるので、
ゆっく
り見学しづらいのではないでしょうか。
土日であれば私が車でご案内しますが、フェンスから中
には入
れません。近くの丘の慰霊碑にはご案内できます。
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Date:    Fri, 22 Aug 2008 15:28:35 +0900 (JST)
From:    抹茶  
Subject:    Re: はじめまして、軍艦堤防のことでメールをさせて頂きます。
To:    ak-sawa@pw.catv.ne.jp
 M-Mさんと話せました 面会希望されてます 是非
お会い下さい 詳細は追ってお知らせします
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Date:    Wed, 20 Aug 2008 09:16:19 +0900 (JST)
From:    "抹茶"   
Subject:    Re: はじめまして、軍艦堤防のことでメールをさせて頂きます。
To:    S-A
 石橋良男さんに連絡を取りましたが、残念ながら五年ほ
ど前に
他界されたとの事でした。
凉月会の溝江M-Mさんには連絡を取っていますが、ま
だ電話
がつながりません。連絡が取れたらお知らせいたします


抹茶

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抹茶
Date:    Fri, 22 Aug 2008 20:17:30 +0900 (JST)
From:    "抹茶"   
Subject:    メモ M-Mさんの娘さんより
To:    抹茶
 M-Mさんの娘さんより電話あり。何か御用が合ったので
はとの
事だった。事情を話すと「でも、話はわからないでしょ
う」と
開口一番言われていたので、そんな病状だったのだろう
。七日
は所用があり、こられないとのこと。今日のようにして
こちら
で好きに会う旨話す。

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5  
From:    "S-A"
To:    "抹茶"
Subject:    Re: はじめまして、軍艦堤防のことでメールをさせて頂きます。
Date:    Thu, 21 Aug 2008 23:33:19 +0900
 抹茶さま

連絡が遅れました、S-Aです。
詳細なメールをほんとうにありがとうございます。

まずはじめに、私の予定を申し上げます。
9/6(土)に佐賀で用事を済ませ、夜は博多に宿泊し
ます。
翌9/7(日)、早朝に太宰府天満宮に立ち寄り、昼前
には小倉に到着する予定です。

土日は閉鎖されているとのこと、残念ではありますが、
私自身、運転をしないので、タクシーを使って少しでも
近づいてみようと考えています。

そしてこの日の夕刻、北九州空港から帰路につきます。
いずれにしても、かなりの強行軍になりますが、
軍艦防波堤のために出来る限り時間を費やしたいと思い
ます。

石橋さんが他界されていたとのこと、ご冥福をお祈り致
します。
祖父も生きていれば百歳近い年齢です。
それだけの年月が過ぎてしまったのです。(私の行動が
遅きに失した感は否めません。)

M-Mさんと連絡がつけばと祈っております。
(その場合、どのような方法でもコンタクトをとらせて
頂ければ幸です。)

紹介が後になってしまいました。私の祖父のことを申し
述べます。
最初のメールで「涼月の関係者」と書きましたが、
祖父の名は、平山敏夫といい、涼月の艦長をしておりま
した。
沖縄特攻の際、戦艦大和を護衛し、途中、敵攻撃により
船首部分を大破して
やむなく戦線を離脱し、逆スクリューで帰還したときの
艦長です。
平山には一人娘がおり、それが私の母です。敏夫の一文
字をもらって「敏子」と言います。
幼い頃、祖父から海軍の刀剣や勲章を見せてもらった記
憶があります。
また、足に銃弾の破片が入ったままになっているのをお
もしろおかしく話してくれもしました。
が、戦争のことはほとんど話すことなく、私が中学1年
生の夏、
祖父平山敏夫はあっけなくこの世を去りました。
葬儀に海軍関係者の方々が多数参列されたのをうっすら
と覚えております。
ただ、祖父の死後、関係者の方々との連絡も途絶えがち
になり、
祖母平山文枝も2年前に亡くなった今では、音信不通の
状態です。

なにをいまさらとお思いになるかもしれませんが、
息子が大きくなるにつれ、何かを彼に伝えなければなら
ないと
使命感のようなものがこみ上げてきているのも事実です

9月の旅行が何かのきかっけになれば、こんなに嬉しい
ことはありません。

なお、9/7(日)の件ですが、
初めての土地で限られた時間のなか目的を達することに
多少の不安を覚えてもおります。

ぶしつけではありますが、もし抹茶さまのご都合がつけ
ば、
お言葉に甘えさせていただき、当日のご案内をお願いし
てもよろしいでしょうか。
見ず知らずの者が頼める義理ではないのは百も招致であ
ります。なにとぞご検討ください。

以上、乱筆乱文にて。

S-A
==========================================================
6
  Date:    Fri, 22 Aug 2008 00:13:40 +0900 (JST)
From:    "抹茶"
Subject:    Re: はじめまして、軍艦堤防のことでメールをさせて頂きます。
To:    "S-A"
 S-A様
驚きました。艦長のお孫様とは。絶句です。
是非九月七日御案内させてください。こちららからお願
いした
いくらいです。とりあえず予定が立ちやすいようにとお
知らせ
いたします。どうぞ気をつけておいで下さい。
詳細はまた後日連絡を取りましょう。
抹茶こと、*+(抹茶本名)です
==========================================================
  7Date:    Fri, 22 Aug 2008 19:08:53 +0900 (JST)
From:    "抹茶"
Subject:    軍艦堤防の件 抹茶
To:    "S-A"
 抹茶こと *+(抹茶本名)です。
今日たまたま休暇でしたので、近所の方に尋ねてM-Mさ
んを探し当て、お会いしました。平山氏のお名前は は
っきり
覚えておいででした。
入院先http://www.(省略)
●凉月会 M-Mさんとの面会
ご高齢のため入院中であり、時に話が通じない場合もあ
るよう
でした。寝たきりに近い状態と思われます。でも、間に
合いま
したね。
ただこの状態では、電話や手紙はほぼ無理です。S-Aさん
には 
お会いしていただくだけが唯一のコンタクト方法だと、
独断で
したが判断いたしました。そこで、勝手でしたが、凉月
艦長 
平山敏夫氏のお孫さんであるS-Aさんに会っていただける
かと尋
ねましたところ、
小さい声しか出ませんが、大変喜んだ表情で首を縦に振
ってお
られました。
やっと聞こえる声で「お待ちしています」そう言われま
した。
S-Aさんをお待ちしていますとの事です。
私からもお願いします。どうかお会い下さい。ご案内し
ます。
九月七日に来るつもりだと、看護師の浜田さんに伝えま
した。
M-Mさんのご家族にもお伝えいただけるそうです。
当日お話ができる状態かどうかは分かりませんが、今日
の状態
なら十分お話理解いただけます。

●軍艦防波堤の見学可能
九月七日一時から一時半ごろまで 軍艦防波堤のフェン
スから
入り、直接見学可能になりました。
凉月艦長のお孫さんがせっかくおいでになるのならと、
工事現
場の方が案内してくださるそうです。
ご一緒に来られるなら息子さんに、その手で軍鑑防波堤
を触っ
てもらって下さい。
錆びた艦隊のかけらをお持ち帰り下さい。(凉月ではなく
、隣
の柳のものですが)
六十年前を理屈ではなく五感で感じるられる数少ない貴
重な場
所です。

{参考までに、軍艦防波堤の見学は、現在の担当会社 五
洋建
設の工事現場事務所(093-7省略)が問い合わせ先です
。aさんか yさんが担当者です。}

●巡る順番を決めるために
分かってからで構いませんので、9/7の小倉駅への到着時
刻、
及び北九州空港からの飛行機の出発時刻をお知らせ下さ
い。
それに合わせて巡る順番を組み合わせ、飛行機にゆとり
を持っ
て間に合うよう車でお送りします。
今のところ、午前中にM-Mさんに面会いただき、一時に
軍艦防
波堤、その後時間があれば慰霊碑(いつでも見学可能)を
見て
高速道路経由で北九州空港という道順を考えています。

こまかいご要望など、どうぞご遠慮なくおっしゃって下
さい。
抹茶住所電話番号(省略)*+(抹茶本名)
==========================================================
  8
Date:    Wed, 27 Aug 2008 07:02:12 +0900 (JST)
From:    "抹茶"
Subject:    再送付: 軍艦堤防の件 抹茶
To:    "S-A"
 抹茶こと*+(抹茶本名)です。
先週の金曜日、22日、下記のメールをお届けしました。
万が一こちらの設定不具合でお手元に届いていないとい
けませ
んので、再度お送りします。既にお読みの場合はお許し
下さい

日が近づきましたので、打ち合わせがつめられたらと思
います

よろしくお願いします。
季節の変わり目ですので、息子さんともお体大切になさ
って下
さい。
==========================================================
9
To:    抹茶
Subject:    抹茶さま、S-Aです。
From:    S-A  
Date:    Fri, 29 Aug 2008 08:36:00 +0900

*+(抹茶本名)さま

おはようございます、S-Aです。

先週の後半以降、自宅のパソコンのメール機能が不安定で、
特に送信に不安が残りましたので、職場からメールをさせていただいています。

*+(抹茶本名)さんからは、8/22、8/27にメールをいただき、読ませていただきました。
*+(抹茶本名)さんのご尽力に感謝、感謝です。
が、どうも私からのメールの送信状態が怪しいのではと思い、念のため再送させていただきます。
(ダブった場合、ごめんなさい。)

当日(9/7)は是非ともM-Mさんに面会させてください。
つきましては、当日の待ち合わせの時間と場所をご指示いただければと思います。
小倉着10:46(のぞみ20号)ですので、この時間に、小倉駅の改札(新幹線?在来線?)の
どこか指定の場所で如何でしょうか。
よろしくお願いいたします。

また、行き違いがあってはいけないので、
当面、私の職場のメールにも合わせてメールを送っていただければ幸いです。
お手数をおかけしますが、重ねてよろしくお願いいたします。

S-A


なお、以下が8/25の夜にお送りしたつもりのメールの内容です。
>>>>>
*+(抹茶本名)さま

先週金曜の夜にお送りしたメールがうまく送れたか不明だったので、
以下に同文をお送りします。すでに届いている場合はご容赦ください。
実家の母(平山敏夫の娘)に当時の写真を探してもらっています。
当日、2,3枚持参できるかもしれません。(平山の顔写真はあると思います。)

S-A

----------------------------------------------------------------------

*+(抹茶本名)さま

昭和33年生まれのS-Aです。
抹茶さんが同世代とは驚きました。

M-Mさんのことで奔走していただき、ありがとうございます。
おっしゃるとおり、ぎりぎりで間に合ったのかもしれません。
電話がつながらないとの連絡に悪い予感もよぎりましたが、ほんとうによかったです。


これも*+(抹茶本名)さんのお陰、何かの縁と感謝しています。
何も出来ませんが、9月7日、息子と共に是非面会させてください。

そこで、9月7日の予定をお伝えします。
小倉着10:46(のぞみ20号)
北九州空港発16:25(ANA3884)
こんな感じです。

なお、当初はさらっと軍艦堤防に立ち寄る程度で、残りの時間を使って
門司の北九州鉄道記念館にでも行ってみようかと考えていました。
が、この予定は飛ばします。飛行機の出発まで、軍艦堤防に活用いたします。

以上のような日程でご配慮いただければと思います。

今後、詳細をつめさせてください。

S-A

==========================================================
  10
Date:    Fri, 29 Aug 2008 08:43:34 +0900 (JST)
From:    "抹茶"
Subject:    Re: 抹茶さま、S-Aです。
To:    S-A
 ただいまメール確かに読みました。うれしく読みました
。詳し
くはまた返信いたします。着信報告まで。職場より。松

追伸 平山氏のお写真、感激です。あるといいですね。
==========================================================
  11
Date:    Sun, 31 Aug 2008 00:36:02 +0900 (JST)
From:    "抹茶"
To:     抹茶
 おおまかに予定を立ててみました。変更希望などありま
したら
お願いします。特に昼食のご希望などいかがでしょうか


以下のリンクは位置関係図です。クリックすると大まか
な位置
関係がつかめます。
http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&ll=33.888087,130.913086&spn=0.271322,0.425034&z=11&msid=114419592497947055513.000455ae703bd52713f18

以下は時間のスケジュールです。
10:46(のぞみ20号)小倉に着いたら、新幹線改
札口に
てお待ちします。
(在来線乗継口は、通路の左手から出ますから、そちらに
行か
ないで下さい。)
妻と二人で「軍鑑防波堤」と紙に書いてお待ちします。
新幹線
改札口出て真横にコンビニがあるので、その前にいます


昼食にはまだ早いので、そのまま
11:15頃 軍艦防波堤の慰霊碑見学
若松の店で昼食(若松に、茶そば、ちゃんぽん、和洋折衷
料理
の店などあり。もしもとんこつラーメンや回転寿司が良
ければ
、小倉駅で早目の昼食という手もあります)

PM1:00?1:30軍艦防波堤見学
(こんなに長居しなくていいです。工事現場の方が鍵を開
けて
くれる時間です。この時間は変更しない方がいいでしょ
う。白
島石油備蓄基地の見学も入れましょうか。?後述)

2:30頃 M-Mさんの病院訪問
3:00頃 病院発

4:00頃 北九州空港着

軍艦防波堤の後はわりとゆったりしたスケジュールです

しかし門司の北九州鉄道記念館に寄ると、かなりギリギ
リの時
間になってしまいます。飛行機搭乗にはゆとりを持った
方が良
いかと思います。

そのかわり、軍艦防波堤の後で、「白島石油備蓄基地展
示館」の見学を入れるというのも面白いかもしれません。これ
は、軍
艦防波堤の近くにありますのでタイムロスは少ないです
。国家
政策として石油を大量に備蓄している白島石油備蓄基地
という
施設が、暮らしに役立つと宣伝するための施設です。入
場無料
です。
この政策には賛否両論ありますが、場所的には軍艦防波
堤の近
くで、展示も小学生にはわかりやすく面白いと思います
。駐車
も無料なので、駐車だけさせてもらって、近くの風力発
電所の
風車を間近に見たりも海を散歩したりもでき便利です。
巨大テトラポットも迫力あります。また、冷房の効いた
タワー
にある無料の望遠鏡で近くの島や船を見るのも楽しいで
す。私
は若松に去年まで住んでいたので、この施設はたびたび
遊びに
来ました。わりと楽しいです。
殺風景な軍艦防波堤を見た後、ひと時のくつろぎとトイ
レタイ
ムにはちょうど良い施設かもしれませんが、いかがなも
のでし
ょうか。
==========================================================
12
Date:    Sun, 31 Aug 2008 21:36:14 +0900 (JST)
From:    "抹茶"
Subject:    *+(抹茶本名)より、S-Aさんへ 当日の日程
To:    "軍艦 S-Aさん自宅" , "軍艦 S-Aさん職場"
 おおまかに予定を立ててみました。
ご意見、ご要望、お聞かせ下さい。

以下のリンクは寄る場所の位置関係図です。クリックす
ると大
まかな位置関係がつかめます。(中心がずれるかもしれま
せん
。小倉駅を中心にずらしてご覧下さい。)

http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=省略

以下は時間のスケジュールです。

10:46(のぞみ20号)小倉に着いたら、新幹線改
札口(
一つしかない)にてお待ちします。
(在来線乗継口は、通路の左手から出ますから、在来線乗
継口
に行かないで下さい。)
(案内の助手に、妻に同行してもらうつもりですのでご了

下さ
い。)
妻と二人で「軍鑑防波堤」と紙に書いてお待ちします。
新幹線
改札口出て右真横にコンビニがあるので、その前にいま
す。

そのまま車で移動。昼食にはまだ早いので、
11:10?11:20位 軍艦防波堤の「慰霊碑」見学
11:40?12:40位  昼食 (レストラン カシュクラン) 
スパ
ゲティなどのレストランです。
海辺の眺めの良い場所です。仮予約入れていますが、ご
希望が
あれば、

若松に、茶そば、長崎ちゃんぽん、和洋折衷料理の店な
どあり
ます。
もしも とんこつラーメンや回転寿司が良ければ、小倉
駅で早
目の昼食という手もあります。 小倉駅には色々な食べ
物の店
が豊富です。ご希望に従って変更します。

昼食後 軍艦防波堤へ車で移動
PM1:00?1:30軍艦防波堤見学
(工事現場の方が鍵を開けてくれている時間です。こんな
に長
居しなくていいです。)
トイレ休憩(※)の後、車で移動
2:30?2:50頃 M-Mさんの病院訪問
3:50頃 北九州空港着 ゆとりを見た行程なので、もっ
と早く
空港に着くと思います。

実は九州鉄道記念館、どうにか入れられないか検討して
みまし
たが、地図でも分かるようにかなり離れた場所にあり、
無茶が
ありました。ご提案通り見送る事にしましょう。
その代わりになるか分かりませんが、軍艦防波堤の近く
の(※)
休憩場所、「白島国家石油備蓄基地広報展示館」、興味
がわけ
ば見学するゆとりがあります。下のリンク(略)です。(入場無
料)

近くの風力発電所の風車を間近に見たりも海を散歩した
りもで
きます。巨大テトラポットも迫力あります。また、冷房
の効い
たタワーには無料の望遠鏡で近くの島や船を間近に見る
のも楽
しいです。
私は若松に去年まで住んでいたので、この施設はたびた
び遊び
に来ました。わりと楽しめます。殺風景な軍艦防波堤を
見た後
、ひと時のくつろぎとトイレタイムにはちょうど良い施
設かも
しれません。現地を見てお気に召せば、ここでしばらく
くつろ
いでからM-Mさんの病院に向かいましょうか。

休憩場所は当日見て決めても良いので、とりあえず昼食
のご希
望などありましたらお知らせ下さい。

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  14
To:    "抹茶"
Subject:    Re: *+(抹茶本名)より、S-Aさんへ 当日の日程
From:    S-A  
Date:    Mon, 1 Sep 2008 08:47:58 +0900

*+(抹茶本名)さま

おはようございます、S-Aです。

詳細なスケジュールをたてていただき、ありがとうございます。
奥様にまでお手を煩わせてしまい、ほんとうに恐縮です。
*+(抹茶本名)さんが作ってくれた日程で是非お願いします。

9/7当日は、新幹線改札を出たコンビニのところでお会いしたいと思います。
私は、坊主頭で中肉中背、息子は小6の普通の男子です。
リュックを背負っているはずです。

念のため、私の携帯番号を記します。
(省略)
何から何まで、お言葉に甘えっぱなしですが、どうぞよろしくお願いいたします。
母から祖父の写真を2枚借りることができました。
現物と複製したものも合わせて持参いたします。
今週、何度か確認等のメールを入れたいと思います。

以上、取り急ぎご連絡まで。

S-A
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16
Date:    Tue, 2 Sep 2008 21:18:51 +0900 (JST)
From:    "抹茶"
Subject:    *+(抹茶本名)より 電話番号など
To:    "S-A"
 わかりました。では、先日お送りしたようなプランで回
りまし
ょう。
私の携帯番号も記します。
(省略)
当日は音が鳴るように設定します。

今使っているメールアドレス抹茶
はネ
ット携帯からよくチェックします。そのためメールの方
が連絡
付きやすいかもしれません。もし携帯メールから連絡が
付くよ
うでしたらお使い下さい。

ところでS-Aさんへお願いがあるのですが、お祖父様のお
写真、
複製をM-Mさんに譲ってあげていただけませんでしょう
か。大
変喜ばれると思います。M-Mさんの喜ぶ顔が見たいばか
りに、
今回のご案内をしているようなものです。どうかよろし
くお願
いいたします。

それから、分かる範囲で結構なのですが、息子さんのご
希望は
何かありますでしょうか。
鉄道記念館がダメになり、子供さんの喜びそうな所があ
まりあ
りません。風力発電や石油基地も好みによります。
朽ち果てた船の残骸や知らないおじいさんでは、何か寂
しい。
いかに意義のあるとは言え、それは大人の理屈。
息子さんの心に残すには、たとえ飴玉一つでもよいので
、小さ
な喜びがあっても良いのではと考えます。
息子さんの好きなものや喜びそうなものについて、少し
でも手
がかりをいただけは、心ばかりのおもてなしを試したい
と願っ
ております。

追伸
手がかりになればと、昼食のメニューを添付します。せ
めて食
事が楽しいと良いのですが。

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  17
To:    "抹茶"
Subject:    Re: *+(抹茶本名)より、S-Aさんへ 携帯番号他
From:    S-A  
Date:    Wed, 3 Sep 2008 08:58:50 +0900

S-Aです。
再び職場からのメールにて失礼します。
祖父の写真の件ですが、複製を2セット用意しました。
なにせ古い写真なので写りは期待しないでください。
M-Mさんと*+(抹茶本名)さんにそれぞれお渡しできればと思っております。

また、子供へのご配慮、ありがとうございます。
息子には、9/7の目的を大まかに話してあり、本人も納得しています。
自分の大おじいちゃんが誰だったのか、だいたいのところは理解していますので、
お気遣いご無用です。たとえそのときが退屈であっても、長い目で見ればむしろ「勉強」になるはずですし。
(当日の動きの中で本人に聞いてみてもいいかもしれません。広い場所で気晴らしになるようなところで十分だと思います。)

S-A



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18From:    "S-A"
To:    "抹茶"
CC:    S-A
Subject:    S-Aより あさってよろしくお願いします
Date:    Fri, 5 Sep 2008 07:09:13 +0900
 *+(抹茶本名)さま

けさは自宅パソコンからお送りします。
いよいよ、あさってです。
私たちは、明日早朝に出発します。
なにかありましたら、携帯にご連絡ください。

自宅からちゃんと送られているか心配なので
このメールが届いていましたら、お手数ですが
返信いただければ助かります。よろしくお願いします。

お会いすることを楽しみにしています。
奥様にもよろしくお伝えください。

S-A

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20
From:    "S-A"
To:    "抹茶"
Subject:    Re: *+(抹茶本名)より こちらこそあさってよろしくお願いします
Date:    Fri, 5 Sep 2008 21:10:57 +0900
 *+(抹茶本名)さま

S-Aです、このメールは自宅からです。
夕刻、職場から「念のためメール」を送ってしまいまし
た。

9/7のスケジュール、再度確認いたしました。
あすは5時起きです。
それでは、日曜日を楽しみにしています。
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  21
Date:    Sun, 7 Sep 2008 16:39:29 +0900 (JST)
From:    "抹茶"
Subject:    *+(抹茶本名)より お疲れさまでした。
To:    "軍艦 S-Aさん職場"
 S-A章・あらた様
素晴らしい出会いをありがとうございました。M-Mさん
の喜ぶ
顔が何よりの私達へのプレゼントでした。うれしい一日
でした

今頃は飛行機で飛び立ったころでしょう。親子ともお疲
れの事
と思います。よく休まれて、からだを大切になさってく
ださい
。今後ともよろしくお願いします。
お約束した本のコピーなど、またいずれお届けしたいと
思いま
す。

*+(抹茶本名)・妻
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22
From:    "S-A"
To:    "抹茶"
Subject:    Re: 平山氏について触れてある文書です。*+(抹茶本名)より
Date:    Sun, 7 Sep 2008 22:33:26 +0900
 *+(抹茶本名)さま

おふたりと別れたあと、
父子で足湯にゆっくりと浸かって搭乗口に向かいました

東京は雷雨、飛行機は雷が収まるのを待って
30分遅れで、無事、羽田に到着しました。

きょうは様々なことが一気に押し寄せた1日でした。
まだ興奮が冷めません。
軍艦防波堤のありさま、M-Mさんの涙、
なにからなにまで、ほんとうにありがとうございました


また同時に、自らの不勉強もわかってきました。
お送り頂いた添付ファイルに今、急いで目を通しました
が、
勝手な思いこみだけで考えていた部分も多々あることを
痛感しています。

それにしても、平山艦長の記述が、
きょうクルマの中でお話ししたことと見事に一致してい
たのには
(当たり前とはいえ、)驚きです。
上海の土産、母と祖母がほとんど二人暮らしで寄港先を
転々としていたことなど、
記憶の彼方にあった祖父や祖母のことが生き生きと蘇っ
たように感じました。
なかでも、大破した涼月(すみません、二水の漢字が出
ません)を佐世保まで
操った艦員の方々がどんな思いであったのか、胸が詰ま
りました。

きょうがひとつの始まりだと思っておりますので、
これからもどうどよろしくお願いします。
最後になりましたが、美代子さん、まる1日お付き合い
いただき感謝です。

きょうは早めに子供と一緒に寝ます。

S-A
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23
To:    "抹茶"
Subject:    Re: *+(抹茶本名)よりお知らせ Fwd: failure delivery
From:    S-A  
Date:    Mon, 8 Sep 2008 08:51:36 +0900

*+(抹茶本名)さま

おはようございます、S-Aです。
昨夜送っていただいたメールの添付ファイルはすべて開けて確認しました。
そちらからの送信漏れはないと思います。
貴重な資料をありがとうございました。
現地で撮った写真とともに母に見せたいと思います。

ではでは、S-A



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24To:    "抹茶"
Subject:    【追伸】Re: *+(抹茶本名)よりお知らせ
From:    S-A  
Date:    Mon, 8 Sep 2008 09:29:54 +0900

追伸で恐縮です。

昨夜、S-Aの自宅からお送りした御礼のメールは届いていますでしょうか。
少し気になってしまいましたので。
届いていることが確認できれば、これからは自宅から安心して連絡させていただきます。
以上、よろしくお願いいたします。

頭がぼーっとしている月曜の朝・S-Aより

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25
Date:    Mon, 8 Sep 2008 22:17:51 +0900 (JST)
From:    "抹茶"
Subject:    Fwd: Re: *+(抹茶本名)より
To:    "軍艦 S-Aさん自宅" , "軍艦 S-Aさん職場"
 ご自宅からいただいたのも、職場からいただいたのも、
届いて
おります。
どうやら私の方の設定に問題があったようです。ご心配
おかけ
して申し訳ありませんでした。

下のように、ご自宅からいただいたものを職場にも送信
します
。ご自宅からちゃんと届いています。
職場には、添付ファイルは大き過ぎて届かなかったよう
でした


色々あってお疲れでしょう。親子ともご自愛下さい。*+(抹茶本名)
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To:    "抹茶"
Subject:    S-Aより*+(抹茶本名)さんへ
From:    S-A  
Date:    Thu, 11 Sep 2008 08:59:23 +0900

*+(抹茶本名)さま

おはようごいざます、S-Aです。
遅ればせながら、いただいたDVDを
昨夜遅く家族そろって見ました。
(1983年の会合は冒頭部分のみ)

NHKの番組は明らかに「凉月」と誤解される内容ですね。
私も仕事柄、NHKをはじめプレスの人たちとやりとりしますが、
よほど注意しないと、向こうの思うように使われてしまうことが多いです。
それにしても、M-Mさんのお元気な姿が映ったときには、
息子が「あっあっ、M-Mさんだっ」と叫んでいました。
私も思わず身を乗り出しました。

また、凉月の会合の冒頭シーンで、
「平山艦長が生きておられたら、、、」という言葉が聞き取れました。
25年前の集まりということを考えると、複雑な気持ちです。
当時私は25歳だったわけですが、おそらく今のようには受け止められなかったでしょう。

近いうちに、実家の母にも見せたいと思っております。

取り急ぎの連絡で恐縮です。

S-A

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抹茶の日記より
2008/09/15 (月)19:51
今、S-Aさんとの往復書簡を編集している。

S-Aさんを送る車中、お祖父様がどんな方だったのかなど、思い出話を話して下さった。その中で一つのエピソードが印象に残った。

お祖父様、つまり平山敏夫氏がどこか南方辺りから買ってきたという木のドミノが古くから家にあったという。それをおもちゃに使って、お孫さんのS-Aさん は遊んでいたのだという。ご本人か、兄弟だったか、いつかそのドミノにその頃はやったというピースマークを遊びで貼っていたという。
今考えればとんでもない事をしていたと思うとのこと。しかしお祖父様は怒りもせず、いつも優しく黙って見ていたという。
何かこのエピソードが妙に心に残っていた。
S-Aさんが帰って何日かたち、その間にも心の中をグルグルとS-Aさんとのやりとりが心の中を何度も回る日々だった。
そんな中でそのピースマークが心に浮かんできた。

お孫さんたちが無邪気に遊ぶ姿を優しく黙って見守る、元駆逐艦凉月艦長平山敏夫氏。
何かその姿は不思議に軍鑑防波堤と重なるものがあった。
私のページにもあるように、駆逐艦凉月の上で、のどかに平和に釣り糸を垂れる人たち。凉月の真上を、トンネル工事の配線が張り巡らされ、巨大な工事が為さ れている今、私は時々思っていた。「その足の下に何があるか分かっているのか。何と勿体ない礎の上にいるということくらい知っておけ!!!」しかし、私が いくら感情的になっても、軍鑑防波堤はただいつも静かにそこに黙って座っていた。
その静かな姿は、何か今回のお祖父様としての平山氏の思い出話とダブって見える。

平和でのどかで無邪気な姿を愛おしむように、静かに黙って見ている元艦長とコンクリートの下の凉月。何と似ていることか。
そして、そのドミノに貼られたピースマークを想像した。しばらく想像していると、とんでもない偶然に気がついた。

ええっ、ピースマーク!
ピースって!!! 「平和」の事だよね。
ええっ、そうなんだ。艦長は孫が自分の戦争時代の思い出の品に、ピースマーク、つまり「平和のしるし」を貼っているのを黙って見ていたんだ。
もちろん艦長は、そのマークがピースマークということも、ピースが平和という意味だということも知らなかったかもしれない。
いや、艦長をする位の人だから意外に知っていたかもしれない。いや、そんなことを抜きにしても、今回のエピソード、すごい偶然が重なっコている。
静かに孫を見守る凉月元艦長、  ドミノ、  ピースマーク       、
ンクリートに埋もれて支える凉月、軍艦防波堤、平和な釣り人やトンネル工事、

ここにピースマークが入っている偶然に私は驚き、S-Aさんに伝えようとしている。
ピースマーク以外の、鉄腕アトムのシールでも何でも良かったわけだ。しかしS-Aさんの思い出に残っているのは、偶然にもピースマークだったのだ。不思議 な偶然だ。

人類は太古から今に至るまで、戦争と平和を繰り返してきた。戦後六十余年、世界では次々に戦争が起こってきたが、この国では目立った戦争がなかったかに見 える。
偶然にもこの短い平和の時期に、別々の場所に離れた凉月と艦長とは、同じ意味を持つ「平和(な釣り人やトンネル工事)」と「ピース(マーク)」とを、静か に見つめていたのだなあ。凉月や平山氏は何を思っていたのだろう。何を願っていたのだろう。分からないけれど、ピースマークを剥がすとか、怒るとかではな かった事は間違いない、静かに何も言わず見ておられたと、実のお孫さんであるS-Aさんは語って聞かせてくださった。驚きである。感謝である。
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 S-Aさんへ
 軍艦防波堤訪問、お疲れ様でした。また、お手紙うれしく読ませていただきました。M-Mさんのご家族へのお手紙は、確かに病室に届け、看護師さんに託し ました。
 資料もありがとうございました。資料と出会う喜びは驚きと興奮に満ちています。資料はこの数年間でネット上に整理、整備されつつあり、探す手間は昔と比 べてかなり省けましょう。今後も様々な文献等と出会うことと思います。ただ、それ以上にS-Aさんにはしていただきたいことがあります。S-Aさんは世界 でただ一人、平山艦長の思い出を生で記憶していて、なおかつそれを後世に残そうとしています。私はS-Aさんでなければできないこと、他の人には全くでき ないことを、是非とも残していただきたいのです。
 それは、平山艦長の何気ない思い出を、誰よりも息子さん、あらた君の心に残すことではないでしょうか。また、お母様、敏子様と昔の話をすることではない でしょうか。
S-Aさんの何気ないピースマークの思い出話は、私の心に衝撃的な偶然の印を残しました。この世に魂があるのなら、私は平山氏の魂に触れたかのように感じ ています。平山氏が命をかけて望んだこと、それは「ぴーす」だったのかもしれないと。
 このようなことは、いずれどこかまた別の人の中で、おそらくは未来のあらた君の心に起こるのかもしれません。今回の旅をきっかけに、親子で平山敏夫氏の 思い出が折りに触れて語り継がれる事(これはS-Aさんのもともとの目的でしたね)を、私も何よりも願っております。
 もちろんそれが文章化されれば何よりですが、そんな手間をかけるよりも、何気ない思い出話を、心に浮かぶままに家族と語り合う方が、平山敏夫氏の魂が そっと語りかけやすいのではないでしょうか。それこそが、世界中でS-Aさんだけができることだと思うのです。

ご家族のご健康をお祈りいたします。